デトネーションは別名=爆轟とも呼ばれます。

火炎の燃焼速度が音速を超える状態の火炎で、配管の中に組み込まれるインラインの場合でのみ発生します。ある程度の長さの配管があれば、デフラグレーションからデトネーションへ加速変異して行きます。プロテゴでは、小型ねじ込みタイプから大型まで広範囲の認定付きデトネーション用フレームアレスターをラインアップしております。

デトネーション用フレームアレスター DA-SB型

DA-SB型フレームアレスター

(展示用カットモデル)


DA-SB型フレームアレスター(断面図)

注.温度センサーはオプション

デトネーション用インライン・フレームアレスターDA-SB型は、PROTEGO社が誇る最新技術を採用したフレームアレスターです。流体力学、爆発の動的計算および数十年におよぶ爆発消炎テストの経験をベースに、DA-SB型の製品群が開発されました。DA-SB型は低い圧力損失と最大の安全性を両立するモデルです。

DA-SB型はShock Wave Guide Tube Effect(SWGTE)と呼ばれる特殊な流体力学の手法を使用して、デトネーションの衝撃波と火炎の先端を分離して消炎します。この手法により伝統的なショックアブゾーバー室は不要となり、さらにフレームフィルターの必要枚数は最小となります。


DA-SB型フレームアレスターは、低い圧力損失性能を実現するために、同一接続口径に大きさの異なる3種類のフレームフィルターを組み合わせることができます。

  • シリーズ1フレームフィルター…標準サイズのフレームフィルターを装備
  • シリーズ2フレームフィルター…1サイズ上のフレームフィルターを装備(低圧損)
  • シリーズ3フレームフィルター…2サイズ上のフレームフィルターを装備(極低圧損)

DA-SB型フレームアレスターは、入口側と出口側が対称な形状のため、両方向からのデトネーション(爆轟)を消炎することができます。装置は、特殊なショックチューブを内蔵した入口と出口の2個の@ハウジングフランジ、中心部に位置するAフレームアレスターユニットから構成されます。フレームアレスターユニットは、モジュラー部品であるBフレームフィルター数枚をフレームフィルターケージ(ホルダー)に組込んで構成されます。

フレームフィルターの枚数とフレームフィルターのクリンプリボンのすきまは、ガスの構成、ガスの爆発グループ、運転圧力、運転温度に対応して決定されます。DA-SB型フレームアレスターは、IIA、IIB3およびIICに分類されるガスに使用することができます。欧州防爆指令ATEX 94/9/ECと欧州規格EN 12874に適合する型式認定を取得しています。温度センサーはオプションですが、温度センサー取付ポート(G3/8ねじ)は標準で付いています。

特徴

  • 特殊流体力学SWGTE使用により最適化された流体のフロー(流れ)性能
  • 特殊流体力学SWGTEにより、最小枚数のフレームフィルターで消炎できる
  • 最小枚数構成のフレームフィルターにより圧力損失が低い
  • 大きさの異なる3種類のフレームフィルターの選択により低い圧力損失を実現
  • 両方向からの爆発を消炎できる
  • 特別仕様の運転圧(高)モデルと運転温度(高)モデルがある
  • 口径はDN50〜DN600までラインアップ
  • 特別仕様で口径DN1000あり
  • モジュラー部品であるフレームフィルターを個別に交換できるため経済的
  • 薄型フレームフィルターのため、メンテナンス性が高い
  • 爆発グループIIA、IIB3およびIICに対応
  • US Coast Guard認定付モデル(DA-CG型)をラインアップ
  • FM認定付モデル(DA-FM型)をラインアップ

性能

爆発グループ MESG

最大可能運転圧力

標準仕様

最大可能運転圧力

標準仕様(高)

IIA >0.90mm 110kPa(絶対圧)

口径DN50〜DN250 210kPa(絶対圧)

口径DN300〜DN400 140kPa(絶対圧)

口径DN500〜DN600 110kPa(絶対圧)

IIB3 ≧0.65mm 110kPa(絶対圧)

口径DN50〜DN100 140kPa(絶対圧)

口径DN150〜DN300 180kPa(絶対圧)

口径DN350〜DN400 140kPa(絶対圧)

口径DN500〜DN600 110kPa(絶対圧)

IIC <0.50mm 110kPa(絶対圧)

口径DN50〜DN80 220kPa(絶対圧)

口径DN100〜DN400 110kPa(絶対圧)

最大可能運転温度=60℃ ※特別仕様の運転温度(高)モデルは、お問合せ下さい

材質

各部品の材質
材質構成番号 A-A B-B B-C C-D
部品名 ハウジング 炭素鋼 ステンレス ステンレス ハステロイ
ガスケット ノンアス テフロン テフロン テフロン
ケージ 炭素鋼 ステンレス ステンレス ハステロイ
フレームフィルター ステンレス ステンレス ハステロイ ハステロイ
スペーサー ステンレス ステンレス ハステロイ ハステロイ

寸法

シリーズ1 フレームフィルター(標準)
DN 50 80 100 150 200 250 300 350 400 500 600
シリーズ2 フレームフィルター(低圧損)
DN - - 50 / 80 100 150 200 250 300 350 400 500
シリーズ3 フレームフィルター(極低圧損)
DN - - - 50 / 80 100 150 200 250 300 350 400
NG 150 150 200 300 400 500 600 700 800 1000 1200
a 285 285 340 445 565 670 780 895 1015 1230 1455
Expl. Gr. IIA b* 388 388 476 626 712 800 1000 1200 1400 1600 1800
IIB3 b* 400 412 500 650 724 824 1000 1200 1400 1600 1800
IIC b* 400 400 500 638 700 800 1000 1200 1400
c 500 500 520 570 620 670 720 770 820 950 1050

*寸法bは標準仕様の最大可能運動圧力モデルのみ適用

圧力損失カーブ: 爆発グループIIA シリーズ1フレームフィルター搭載、最大可能運転圧110kPa(絶対圧)モデル

圧力損失カーブ: 爆発グループIIA シリーズ2フレームフィルター搭載、最大可能運転圧110kPa(絶対圧)モデル

圧力損失カーブ: 爆発グループIIA シリーズ3フレームフィルター搭載、最大可能運転圧110kPa(絶対圧)モデル

圧力損失カーブ: 爆発グループIIB3 シリーズ1フレームフィルター搭載、最大可能運転圧110kPa(絶対圧)モデル

圧力損失カーブ: 爆発グループIIB3 シリーズ2フレームフィルター搭載、最大可能運転圧110kPa(絶対圧)モデル

圧力損失カーブ: 爆発グループIIB3 シリーズ3フレームフィルター搭載、最大可能運転圧110kPa(絶対圧)モデル

圧力損失カーブ: 爆発グループIIC シリーズ1フレームフィルター搭載、最大可能運転圧110kPa(絶対圧)モデル

圧力損失カーブ: 爆発グループIIC シリーズ2フレームフィルター搭載、最大可能運転圧110kPa(絶対圧)モデル

圧力損失カーブ: 爆発グループIIC シリーズ3フレームフィルター搭載、最大可能運転圧110kPa(絶対圧)モデル

圧力損失カーブ参照上の注意事項

  • ※ カーブはISO 6358による標準状態(温度20℃、圧力100kPa絶対圧)の空気のものです。
  • ※ 流量V[m3/h]はグレー帯の横軸、圧力損失冪[mbar]はグレー帯の縦軸を参照ください。
  • ※ 圧力損失冪は、1mbar=0.1kPaで読み替えてください。

DN L/D比の最小値
≦20 50
25 60
32 65
40 75
50 80
65 95
80 100
100 100
125 80
150 70
≧200 50

設置位置制限

フレームアレスターを取り付ける際は、フレームアレスターで消炎されたガスに、再度火が付かないように留意する必要があります。デトネーション用フレームアレスターでは、フレームアレスターの取付け位置と着火源との位置関係が大事な要素となります。フレームアレスターと着火源との距離を適切にすれば、いったん消炎され通過を阻止された炎がフレームアレスター内で燃え続ける危険(このような燃焼を持続燃焼といいます)がありません。その適正距離を口径ごとにまとめたものが表.設置位置制限です。これらのL/D比(配管長さと配管径の比)の最小値またはそれ以上を採用すれば、フレームアレスター内での持続燃焼は発生しません。

フレームアレスターと着火源との距離を適切にできない場合など、配管設計の都合により、フレームアレスター内で持続燃焼が発生する場合は、温度センサーにより温度上昇時に即座にプラントをシャットダウンし、可燃ガスの供給を止める対策が必要となります。